デルニュー戦略でビットコインの価格変動を狙わずに金利差を稼ぐ取引手法の実戦報告です。FTXが設定を変えると告知して年内で一旦〆たデルタニュートラル、年が明けて0から再始動しています。前回は7週間で資産増加率+3%でした。初挑戦の方はまず基本的なリスクを理解するために少額で1カ月程度は練習や様子見をすることをお勧めします。運用予定額の1/50や1/100とかでやってみるとかは良い案です。出金と入金、ポジション作成から決済までを一通り実戦しておくのも問題点を把握する上で良い事だと思います。自分のリスク許容度の範囲内でトレードを行ってください。
2021年になって再スタートした金利差アービトラージ、デルニュー戦略の5週間経過報告です。検証としてFTXでサブアカウントを作成(数クリックで作れます)し、0.1BTCスタート(3292ドル)から米ドルをどこまで増やせるか?という基本ルールでトレードを行っています。
難しい事を書いているようですが、BTCをデルニュー戦略したい分買って、その同数をFTXで空売りしているだけですwそれでなぜ勝てるのか?理論や更に収益を上げる戦略の詳細を書いています。
2021年2月6日、新規でデルタニュートラルポジションを組むのに良いタイミングになっています。
デルニュー戦略で新規ポジションを組むのに良いタイミングかどうかを計るのに金利(ファンディングレート)があります。今回は結果報告の後にFTXでファンディングレートを調べる方法を4つ書いて行きます。
第5週結果
*2021年2月16日よりAvailable Balanceは米ドルマイナス資産時「0」と表示されるようになりました。
前回3371.97
今回3390.22
+18.25ドル
スタート 3292ドル
(日本円換算約346812円)
トータル損益 +98.22ドル
(日本円換算約10347円)
*為替レートは平日24時間変化しています
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5週間で+98.22ドルでした。
ビットコインは日足でこのような値動きをしています。
FTXのFR確認方法
- トレードページの情報
- Predicted funding rate
- メニューからFR
- アカウントからTrade Hitory
画像で説明します。
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4か所のどこからでも確認可能です。234は実際にポジションを持っている場合に使いやすいです。1は見た時に次の予測金利レートが分かります。Predicted funding rateでも同様の数値が表示されています。1
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234をクリックすると、自分が得てきたFRの履歴を見ることが出来ます。
0.1BTC-PERP売りを持っていた場合、最新では0.0068%の金利を受け取っています。米ドルでは0.268172ドルです。日本円で40万円以下のBETで1時間で28円もの金利が付いています。日本国内の銀行普通預金では想像できないレベルの金利です。
平時で全く動かないと仮定した場合は毎時、0.00125%が理論上の数字だと説明してきています。変動制ですのでビットコイン価格高騰時は上振れします。0.00125%の理論値を上回っている時は、新規ポジションをつくるのに良いタイミングです。
毎時間金利が変わりますが、有利であるかどうかは、こうして金利を見ることでわかります。
68ドル差があります。金利が高い=この差が大きい、金利が低い=この差が小さい
手じまいのタイミングを考える際の参考としての下文章の中では価格差が逆転している画像がありますね。
FRはより有利なタイミングでポジションを作り、手じまいすることを選択検討するかどうかを客観的に見られる良い指標となります。
細かく数値は変わりますが、一旦ポジション作成後は理論的に有利な間は放置しておくのが得策です。多少不利でも放置する方が得策の場合が多いです。
時間を味方につけてビットコイン相場を戦うのがデルタニュートラル戦略です。
-------再掲&+リライト(ポジションの手じまいの順序について
ちょこっと応用編
もしもマイナス金利が続くと予想する場合は一旦手じまいを考えるタイミングでもあります。それをどうするかがデルニュー組の数少ない腕の見せ所の一つです。僕はこのタイミングでポジションの玉操作で収益の上乗せを狙います。そこそこ低リスクでできます。慣れたらやってみるのも良いかもしれません。
左上の☆マーク(お気に入りに事前登録の必要ありトレード画面☆クリックで追加できます)→マーケットクリックでABC順に
一般的にはBTC-PERPの方が価格が高いですが、悲壮感のある相場になるとこれが逆転する場合があります。
価格高騰場面では高金利状態で100ドル幅上振れている場面がありました。そこで最初のポジションを作ると100ドル幅抜いた状態からスタートするのと同じ意味です(手数料除く)最終損益は決済した瞬間(ポジションを決済した時)に決まります。デルニューしながら別の裁定取引(アービトラージ)も実は行っているということです。
ナチュラルに金利が高い状態からスタートして、自分に不利になったら決済する
それだけでも理論上は通常よりもお得な取引になります。
アバウトにやっても手数料込みでこの差を抜くことが出来ます。
丁寧にトレードするならば
現物を指値決済
↓
空売りしている分を成り行き決済
とすると、一番安定的にポジションの解消ができて、全て米ドルにすることができます。
両方指値にすると手数料の低さの恩恵を受けられますが、価格変動のリスクを負います。
現物指値→PERP成行の決済は、出来高の少ない現物を指値で決済して、出来高の多いPERPを成り行きで決済することで価格の差が狙った所よりも少なくするのを目的としています。
最後、現物を米ドルで持つか、ビットコインで持つかは自分で決めねばなりません。それはトレーダーとして自分で考えるべき部分です。デルニュー戦略ではビットコインの値動きに翻弄されずに米ドルを増やすことを目的にしているので、最終地点は米ドルに戻すということでこの記事を書いています。
メインアカウントではこういったタイミングでリスク管理ついでにちょこちょこ動かして利益を上乗せしています。「FTX側を起点として他口座のビットコイン価格などを比較して(業者間アーブ)現物玉を操作してより有利にトレードしています」他業者との兼ね合いや、日本の取引所を使う場合などはドル円為替などを考慮する必要があります。
ミスると得するどころか損するので言っていることがわからないと言う方は慣れるか理解できるまではスルーしておく方が良いと思います。何もしなくても今は良いリターンを得ることが出来ています。続けるか決済するか、それだけでも悪くないどころか利益的なので良い部類の取引に入ると思います。
基本は放置で問題無い、ということを実戦でブログ書きながら証明していくための今回のサブアカウントでの0.1BTC運用です。
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FTX
もし今の金利などに不満があって全決済したい場合は過去記事で方法をいくつか書いていますので自分に合った決済方法を考えて行動してみると良いと思います。
僕はこの検証用の0.1BTCはどんな状況であろうと放置します。FTX側の変化があったり僕が破産しそうになったら別ですが。もしも僕がデルタニュートラル検証用の報告をしなくなったらお金に困り始めた!と思った方が良いかもしれませんね。0.1BTCの運用資金がメインに必要な状態になっていてこっそり決済しているのかもしれませんw
デルニュー戦略参考記事
- 手数料無料のGMOコインからFTXへ送金
- デルタニュートラル戦略ポジション作成と理論
- 送金時のタイムラグについて
- FTTステイクで手数料削減
- デルニュー戦略ポジション作成実戦例
- 為替ヘッジを使ってデルニュー戦略の安定度を増す
- 本人確認方法とIEO参加について
- FTX海外仮想通貨業者の特徴
- 受取金利(FR)確認方法と手仕舞いの順序
- 出来高の量を確認する
- レバレッジを利用して海外取引所資産保有リスクを下げる
- FTXの画面表示、セキュリティ設定
- 米ドル-30000ドルルールについて(含み損OK)
- デルニュー口座、BTCマイナス金利が少し多い状態
- 受取年利をファンディングレート(FR)から計算
- 他取引所と他通貨での仮想通貨デルタニュートラル
- デルニュー戦略含み益含み損時のFTX応用
- ビットコイン暴落時デルニュー戦略資産推移チャート比較
現物上昇時の先物の含み損についてご質問させてください。
前提として、現物を保有し、先物を売ったとします。
現物が上昇した場合、FRでの利益は大きくなりますが、
現物と先物の乖離も大きくなるために先物の売りポジションから含み損が発生します。
通常、FRが取れるうちは先物売りを解消することはないと思いますが、
もしなんらかの事情で解消した場合、損失を確定させることになるのでしょうか?
また、長期でデルタニュートラルを行い、現物が大きく上昇した場合、
FRの積み重ね以上に先物の損失が大きくなってしまうリスクもあるのでしょうか?