DEXでのDeFi運用、現在の戦略考察です。WBTC-ETHのペアは全て解除しました。前から書いていた、WBTCのリスクが気になっていたからです。

WBTCはラップドビットコイン、ラップされたビットコイン、という意味です。

WBTCはビットコインとほぼ価格が連動するERC20トークン仮想通貨です。イーサリアムのチェーン上でビットコインの疑似資産運用ができるという特性があります。ただし、これはWBTCを信用するとしたらの話であって、BTCとWBTCは同じモノではありません。

BTCからWBTCへ交換したらそれが利益ならば、利益確定扱い、そこに所得税、税金が発生します。

ビットコインには管理者がいませんが、WBTCには管理者が存在します。もしも管理者に問題が発生したらWBTCの価値は激しく毀損することになります。現在の確率としては低いとしても、無になる可能性だってあるわけです。もしもビットコインの価値が将来大きく下落するとしたら、それよりも遥かに高い確率で価値が下落する未来があります。ビットコイン価格が上がる場合は最大限に良くてほぼ連動です。

僕はこのWBTCをコンパウンドとユニスワップで運用していました。ユニスワップからは撤退しましたが、コンパウンドでは利用を続行しています。なぜなら、それがリスク管理になるからです。
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WBTCをコンパウンドで担保として差し出して、それを担保に他の仮想通貨を借りています。更に借りた仮想通貨を運用に回しています。コンパウンドに預けた担保のWBTCはいつ返してもいいし、返さなくても良いです。もしもその担保に足りなくなったら自動で清算されます。

借り逃げが可能だという事です。

その代わり過剰担保が必要です。WBTCの75%までしか借りることが出来ません。それがあと2日で65%までに担保率が減らされます。

コンパウンド内でWBTCの信頼度が下がるということです。借りられる額の最大値が下がり、清算されるのが早くなります。

ZRXやBATと同じで65%というのは正直納得できませんが、これは投票で決まった結果ですので従うつもりが無いのならコンパウンドから撤退するほかありません。

僕が今一番信頼しているのがコンパウンドですから、そこからの撤退は考えていません。

もしもWBTCの価値が一気に落ちた場合コンパウンドに負債を被ってもらわなければなりません。その時は借りている分は返しませんw

僕が尊敬するDeFiトレーダーの一人信玄さんがすごく良い記事を書いてくれています。カウンターパーティリスクとWBTCなどラップドトークンの意味などわかりやすい内容です。

相場への新規参入者はハッキングやカウンターパーティリスクを軽視しがちです。もちろん僕もその内の一人でこの数か月で何度もひやりとする展開を経験しています。ハッキングによる実際の被害も受けています。

最近ではイーサリアムチェーンfurucomboとバイナンススマートチェーンmeerkatでハッキングが行われました。ここ数日の話です。

ミーアキャットはラグプル、運営の資産抜きで出口詐欺、逃亡の可能性が高そうです。いきなりHPやTwitterアカウントが消えたのだとか。

DeFi運用においてどこをどれだけ信用するか、その資産配分は超重要です。一撃で破産する額、人生賭けて勝負するのはかなりハイリスクなギャンブルとなります。

宝くじよりは当たりやすいとは思いますが、余裕を持った資金で投機する方が良いと思います。増えたらその分からまた少し増やして投資に回す。それでも僕から見ると十分なリターンがあります。DEXの利用、DeFiでの資産運用はまだまだアーリーアダプターです。

機関投資家は現在本格的に参入してきてはいません。投資家達にうまく説明する術がないのです。投資に足る安心できる根拠が必要です。

ビットコインとイーサリアムは米国はじめ投資用の金融商品として認められてきていますから機関投資家が参入してきます。DeFiは違います。ここはまだ一般投資家優位な状態です。その代わりにハイリスクです。己の見極めに全てがかかっています。毎日ある程度の情報収集をする時間が取れない方は参入すべきではありません。

どんな投資でも勉強する時間は必要ですが、DeFiでの情報収集必要時間は他の投資の非ではありません。単に僕の能力が低いと言われたら、「わかってるからー」と言い返す自信があります。それでも少しずつ経験積んでより有利に安心して相場を戦っていけるように頑張ってます。相場では自分がやれること以上の事はできません。痛いくらいに経験してきています。