デルニュー戦略でビットコインの価格変動を狙わずに金利差を稼ぐ取引手法の実戦報告です。使用している仮想通貨業者FTXが設定を変えると告知して年内で一旦〆たデルタニュートラル、年が明けて0から再始動しています。前回は7週間で資産増加率+3%でした。FTXでは他通貨ペアで更に高金利を得ることが可能ですが、それを行うとリスクが増します。ここではあくまで基本となるビットコインでのトレード戦略について書いて行きます。
初挑戦の方はまず基本的なリスクを理解するために少額で1カ月程度は練習や様子見をすることをお勧めします。運用予定額の1/50や1/100とかでやってみるとかは良い案です。出金と入金、ポジション作成から決済までを一通り実戦しておくのも問題点を把握する上で良い事だと思います。最終的な投資判断は自らで行い、自分のリスク許容度の範囲内でトレードをしてください。
2021年になって再スタートした金利差アービトラージ、デルニュー戦略の30週間経過報告です。
検証としてFTXでサブアカウントを作成(数クリックで作れます)し、0.1BTCスタート(3292ドル)から米ドルをどこまで増やせるか?という基本ルールでトレードを行っていて毎週結果と考察をブログ記事にしています。自分のデルタニュートラル戦略歴はFXメイン時代を含めると約10年です。
難しい事を書いているようですが、BTCをデルニュー戦略したい分買って、その同数をFTXで空売りしているだけですwそれでなぜ勝てるのか?理論や更に収益を上げる戦略の方法を書いています。
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第30週結果
*2021年2月16日よりAvailable Balanceは米ドルマイナス資産時「0」と表示されるようになりました。
前回3929.47
今回3933.03
+3.56ドル
スタート 3292ドル
(日本円換算約361083円)
トータル損益 +641.03ドル(+19.4%)
(日本円換算約70311円)
*為替レートは平日24時間変化しています。今週、1ドル109.685円
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30週間で+641.03の米ドル資産増加となりました。同じ0.1BTCの資産運用でもドル建て(資産ドルベース)で何時ポジションを持つかでリターンが変わります。
FTX内ビットコイン金利が戻ってきました。ここから長く続けばいいなぁと思います。通常モードといった感じです。理論値プラスになっているのでポジション作成も悪くは無く良い戦略の一つにはなりますが、まだ積極的になるタイミングではないです。
ポジションを作成する場合は、
BTC-PERPの方が、BTC/USDよりも価格が高い時に始めるのを意識すると良いです。初期コストの削減になり少し有利に戦略を進めていける事になります。星マークをクリックでお気に入り通貨に追加することができます。
BTC-PERP売りによる毎時間の発生受け取り金利は直近10回全部プラスになりました。
金利は回復傾向の1週間で米ドル資産はプラスになりましたが、為替で日本円で見ると、円高傾向で為替ヘッジをしていない場合はマイナスになっています。
海外業者で米ドル基軸でトレードをする場合は、どの通貨を増やすかを意識する必要があります。
あくまでも日本円を増やしたいのであれば、為替をフルヘッジすべきですし(資金効率は落ちます)、そうでないならば、ノーヘッジでも良いです。僕の場合は、FXプレイヤー出身から仮想通貨トレードに進出していますので、為替でも多少裁量トレード入れながら、フルヘッジはせずにある程度の米ドル変動ヘッジをいれながらトレードを進めています。
このあたりで、トレードの心地よさをどこに感じるかは人によって大きく異なります。僕の場合は平均より少し上を取れるか最悪を回避できたらそれでヨシ、とするときが多いです。相場で毎回満点を取りに行こうとしません。完璧主義者か、そうでないかの問いでは、僕のやり方はそうでない部類のトレードに入ります。
デルニュー戦略を進めていくうえで、自分のリスク許容度を把握しながら、自分にとって都合が良い間だけ、持っていても平気でいられるサイズ感で可能な限り続けて行くのが結果を出していくのに有効な手段になります。完璧思考か、そうでないか、自ら意識して選びポジションを作って行きます。
両極端に感じるかもしれません。完全完璧を目指す場合は為替と受け取り金利を考慮した細かいポジション操作が必要ですし、そうでなければほぼほったらかしになります。どちらも可能です。僕のサブアカウント検証サンプルでは何もしない戦略を毎週ブログ記事で公開しています。
FXを利用した為替ヘッジの例
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今週、ビットコイン日足チャートではこのような値動きをしています。
ポジションを最初に作ったのが32920ドルでチャートグラフ上、左側の↓矢印部分です。値動きとの相関性のないデルニュー戦略の資産推移とは違った推移となっているのが分かると思います。
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僕はこの検証用の0.1BTCはマイナス金利が発生している時も含めてずっと放置(1年区切りごとで結果清算ポジション組み直し)します。そうした結果金利鞘取りで勝てるかをこのブログで見てみてください。FTX側の変化があったり僕が破産しそうになったら別ですが。もしも僕がデルタニュートラル検証用の報告をしなくなったらお金に困り始めた!と思った方が良いかもしれませんね。0.1BTCの運用資金がメインアカウントに必要な状態になっていてこっそり決済しているのかもしれませんw毎週土日のどちらか暇な時で更新予定です。
デルニュー戦略参考記事
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- デルタニュートラル戦略ポジション作成と理論
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- 為替ヘッジを使ってデルニュー戦略の安定度を増す
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- 受取金利(FR)確認方法と手仕舞いの順序
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- 米ドル-30000ドルルールについて(含み損OK)
- デルニュー口座、BTCマイナス金利が少し多い状態
- 受取年利をファンディングレート(FR)から計算
- 他取引所と他通貨での仮想通貨デルタニュートラル
- デルニュー戦略含み益含み損時のFTX応用(レンディング)
- ビットコイン暴落時デルニュー戦略資産推移チャート比較