デルニュー戦略でビットコインの価格変動を狙わずに金利差を稼ぐ取引手法の実戦報告です。使用している仮想通貨業者FTXが設定を変えると告知して年内で一旦〆たデルタニュートラル、年が明けて0から再始動しています。前回は7週間で資産増加率+3%でした。FTXでは他通貨ペアで更に高金利を得ることが可能ですが、それを行うとリスクが増します。ここではあくまで基本となるビットコインでのトレード戦略について書いて行きます。

初挑戦の方はまず基本的なリスクを理解するために少額で1カ月程度は練習や様子見をすることをお勧めします。運用予定額の1/50や1/100とかでやってみるとかは良い案です。出金と入金、ポジション作成から決済までを一通り実戦しておくのも問題点を把握する上で良い事だと思います。最終的な投資判断は自らで行い、自分のリスク許容度の範囲内でトレードをしてください。

2021年になって再スタートした金利差アービトラージ、デルニュー戦略の33週間経過報告です。

検証としてFTXでサブアカウントを作成(数クリックで作れます)し、0.1BTCスタート(3292ドル)から米ドルをどこまで増やせるか?という基本ルールでトレードを行っていて毎週結果と考察をブログ記事にしています。自分のデルタニュートラル戦略歴はFXメイン時代を含めると約10年です。

難しい事を書いているようですが、BTCをデルニュー戦略したい分買って、その同数をFTXで空売りしているだけですwそれでなぜ勝てるのか?理論や更に収益を上げる戦略の方法を書いています。

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第33週結果
*2021年2月16日よりAvailable Balanceは米ドルマイナス資産時「0」と表示されるようになりました。
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前回3945.46
今回3958.52

+13.06ドル

スタート 3292ドル
(日本円換算約361412円)

トータル損益 +666.52ドル(+20.2%)
(日本円換算約73173円)

*為替レートは平日24時間変化しています。今週、1ドル109.785円
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33週間で+666.52の米ドル資産増加となりました。同じ0.1BTCの資産運用でもドル建て(資産ドルベース)で何時ポジションを持つかでリターンが変わります。

毎時間の受け取り金利が上振れで安定し始めています。デルニュー戦略的には、好きに動けるタイミングです。理論値プラス圏の金利にいるということは、今の環境が続けばプラスが積みあがっていく状態です。

為替ドル円は先週よりもドル高方向に進み、ノーヘッジの場合はドル高恩恵で収益の増加割合が増しています。為替ヘッジをするかどうかは、自分の戦略の考え方次第です。

僕はFXトレード歴が仮想通貨トレードよりも遥かに長くリスク管理もそれなりに自信があるので(トレードが上手いとは言ってませんw)、自己都合の雰囲気でヘッジしたりしなかったりで収益の上乗せを狙っています。当然失敗することもあります。

年間で10%以上為替が動くと考えるのであればヘッジをするのも一考です。半分だったり1/3だったり、自分の心地よいヘッジサイズは人によって違うと思います。運用可能資産が少ない内はノーヘッジで為替変化のギャンブル要素を受け入れた方が良いと考える人も多いのではと思います。逆に資産が多い方でもノーヘッジを選択する人も多いはずです。自分の基軸通貨を円でなく米ドルで考えるのであればそれは普通の事です。

海外業者を利用し円だけを増やしたい場合は為替ヘッジをする必要があります。知っていて為替ヘッジしないのと、何も知らないで海外でドル建てでトレードをするのは大きな違いがあります。リスクを知っておいてください。

10%を基準としたのは裁量を少しも入れないでFTX利用時、ビットコインデルニュー戦略の理論値が約10%程度だからです。このブログ記事の結果報告が教科書通りに何もしない場合の今年のリターンです。BTC価格上昇による人気化、過熱化、高金利化の影響があって現時点で理論値から倍以上の実現収支が出ています。

為替ノーヘッジもありだと考える理由は、考えて運用する場合は最低リターンよりも上に行く可能性が高いからです。ミスる可能性はゼロではないのでトレードに100%はありません。環境が変わる可能性もあります。

大風呂敷を広げるのは良くないので再現可能であろうシンプルな運用方法をこのブログでは出しています。

自分でやる場合は、タイミングを計ったり、金利によってポジションの増減だったり、米ドルレンディングだったりを組み合わせることでブログのサンプル0.1BTC運用時の公開リターン(今年今日時点で約+20%)よりも多くの収益を狙える可能性が高いです。これよりも低くなりそうな場合は金利が教えてくれるのでポジション縮小や別の戦略でプラスを狙えばよいです。

デルニュー戦略は基本後出しのトレード戦略です。勝てる間は続行し、他にもっといいリターンを得られる投資先が見当たらない場合は放置し続けていれば地道に収益が上がっていきます。

緊急でお金が必要になったケースでの対応力も抜群です。自分のミスや業者の不具合がなければ1日以内に円転し、休日除いて数日あれば日本円で日本の銀行にすぐに利用できる待機資金として戻すことが可能です。流動性は株と大差ありません。海外とのスムーズな懸け橋が出来ている分で僕から見ると、流動性資産としてはビットコインの方が優秀です。

日本から出ないとするなら、円転できる資産としての安全度は株の方が「今はまだ」高そうです。

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BTC-PERP売りによる毎時間の発生受け取り金利は直近10回全部プラスになりました。
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デルニュー戦略受取年利をファンディングレート(FR)から計算


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今週、ビットコイン週足チャートではこのような値動きをしています。
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ポジションを最初に作ったのが32920ドルでチャートグラフ上、左側の↓矢印部分です。値動きとの相関性のないデルニュー戦略の資産推移とは違った推移となっているのが分かると思います。

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僕はこの検証用の0.1BTCはマイナス金利が発生している時も含めてずっと放置(1年区切りごとで結果清算ポジション組み直し)します。そうした結果金利鞘取りで勝てるかをこのブログで見てみてください。FTX側の変化があったり僕が破産しそうになったら別ですが。もしも僕がデルタニュートラル検証用の報告をしなくなったらお金に困り始めた!と思った方が良いかもしれませんね。0.1BTCの運用資金がメインアカウントに必要な状態になっていてこっそり決済しているのかもしれませんw毎週土日のどちらか暇な時で更新予定です。

デルニュー戦略参考記事