デルニュー戦略でビットコインの価格変動を狙わずに金利差を稼ぐ取引手法の実戦報告です。使用している仮想通貨業者FTXが設定を変えると告知して年内で一旦〆たデルタニュートラル、年が明けて0から再始動しています。前回は7週間で資産増加率+3%でした。FTXでは他通貨ペアで更に高金利を得ることが可能ですが、それを行うとリスクが増します。ここではあくまで基本となるビットコインでのトレード戦略について書いて行きます。
初挑戦の方はまず基本的なリスクを理解するために少額で1カ月程度は練習や様子見をすることをお勧めします。運用予定額の1/50や1/100とかでやってみるとかは良い案です。出金と入金、ポジション作成から決済までを一通り実戦しておくのも問題点を把握する上で良い事だと思います。最終的な投資判断は自らで行い、自分のリスク許容度の範囲内でトレードをしてください。
2021年になって再スタートした金利差アービトラージ、デルニュー戦略の36週間経過報告です。
検証としてFTXでサブアカウントを作成(数クリックで作れます)し、0.1BTCスタート(3292ドル)から米ドルをどこまで増やせるか?という基本ルールでトレードを行っていて毎週結果と考察をブログ記事にしています。自分のデルタニュートラル戦略歴はFXメイン時代を含めると約10年です。
難しい事を書いているようですが、BTCをデルニュー戦略したい分買って、その同数をFTXで空売りしているだけですwそれでなぜ勝てるのか?理論や更に収益を上げる戦略の方法を書いています。
------
第36週結果
*2021年2月16日よりAvailable Balanceは米ドルマイナス資産時「0」と表示されるようになりました。
前回3987.59
今回4002.23
+14.64ドル
スタート 3292ドル
(日本円換算約361881円)
トータル損益 +710.23ドル(+21.5%)
(日本円換算約78073円)
*為替レートは平日24時間変化しています。今週、1ドル109.9275円
------
36週間で+710.23の米ドル資産増加となりました。同じ0.1BTCの資産運用でもドル建て(資産ドルベース)で何時ポジションを持つかでリターンが変わります。
◆デルニュー戦略今週の金利動向から見た相場観
- 新規ポジション作成:待
- ポジション維持:良
- ポジション減少:良
- ポジション全決済:待
今週はビットコインの1万ドル幅以上の暴落が起こり、それに伴い各種金利が一気に低下しました。ビットコインだけではなく、米ドルやその他通貨の金利も低下しています。下落が落ち着き始めた今は、金利はそこまで悪くは無いですが、相場の下方向変動幅が大きかった後なので今週の新規ポジション作成は待った方が良いかもしれません。我慢できなかったらwプラス金利の場合はポジ作成しても良いかと思います。
好況になって早めに暴落が来てしまって残念ですが、両建てしているのでレート変動での損益の推移はほとんど固定されています。「ほとんど」というのは、数十ドル幅のブレは普通に存在するからです。それがこの金利差で稼ぐ源泉であり、戦略のキモです。
暴落がいつ起こるのかは、予想できませんし、予想する必要もありません。これがデルタニュートラル戦略を行う意味であり強みです。相場変動を予測せずに稼ぐことが出来るやり方です。
後だしで金利の動きを見てどうするかを決めていきます。稼げないのなら決済し、そうでない環境ならポジション維持が良い判断です。
為替は大きな変動なしで若干ドル高、良い感じです。
数日前に、FTXサイトに不具合か、負荷がかかったかで、動作が非常に重くなった時間帯があった様子です。自分はその時に相場を見ていなかったですが、こういったサイトの不具合やサーバーダウンは常に発生する可能性のあるリスクとしてとらえておくべきです。
FTXだけに限らず、過去にサーバーが重くならなかった業者は経験していません。どの業者でも(日本でも海外でも)これは起こります。良く起こったらそれはあまり良くないですが、その場合は利用を控える結果になるでしょう。逆に日本のzaif(現fisco傘下)のように、決済だけできて他は強制ロスカットが発動するような状況を確認できた場合、隙をついて稼ぐ攻略法的な行動ができる可能性もありますが、それは稀な事です。基本的にはウェブサイトダウンなどの際は守備力が試されることになります。
こと、デルニュー戦略においては、下方向の動きにはめっぽう強いトレードですのであまり心配する必要はありません。相場が落ち着くか、運営のTwitterや公式HPの発表があればそれを確認してから動けば良いです。
もしも、サイトダウンの際にデルニュー戦略以外のポジションも持っていた場合は、デルニューのことは一旦忘れてそれらをどうするのか冷静に考えるのが良いと思います。
何もできないケースも多いですが、心構えがあるかないかで相場への対応力は変わり、パニックにならずにすみます。
------デルニュー戦略応用編
自分は、みんながパニックに陥っている暴落中弱気相場のさなかにデルニュー戦略ポジションを減らしました。トレードついでにポジション操作を行います。裁量トレードで利益を出すのを狙いながら、ポジションを調整します。暴落相場は自分の裁量トレード的にはどちらかというと好物です。どの業者で現物を売って、FTXでどの程度BTC-PERPの建玉を減らすのか、提示しているレート価格差などを判断しながら行動します。ミスると勿論損をします。おススメはしかねますが、そういったトレードの仕方もあるということです。
今のメインアカウントのレバレッジは0.67倍、デルニュー戦略の環境良化や裁量トレードをしたくなったらまた調整します。先週と今回はブログの話の流れで気が向いてレバレッジを公開していますが、基本メインアカウントのレバレッジやポジション内容は非公開です。このブログでフルオープンで公開するのは「sub0」と名付けた0.1BTC資産運用デルニュー戦略サンプル用1年放置サブアカウント口座のみです。
選択肢しているサブアカウントが薄青色文字になります。クリックした時にぼわっと全体が青くなる画面エフェクト演出がちょっと好きで、これを見たくて無意味にタブボタンポチポチしたりします。「lightの時見やすいです」
-------
今週、ビットコイン週足チャートではこのような値動きをしています。
ポジションを最初に作ったのが32920ドルでチャートグラフ上、左側の↓矢印部分です。値動きとの相関性のないデルニュー戦略の資産推移とは違った推移となっているのが分かると思います。
-------
僕はこの検証用の0.1BTCはマイナス金利が発生している時も含めてずっと放置(1年区切りごとで結果清算ポジション組み直し)します。そうした結果金利鞘取りで勝てるかをこのブログで見てみてください。FTX側の変化があったり僕が破産しそうになったら別ですが。もしも僕がデルタニュートラル検証用の報告をしなくなったらお金に困り始めた!と思った方が良いかもしれませんね。0.1BTCの運用資金がメインアカウントに必要な状態になっていてこっそり決済しているのかもしれませんw毎週土日のどちらか暇な時で更新予定です。
デルニュー戦略参考記事
- 手数料無料のGMOコインからFTXへ送金
- デルタニュートラル戦略ポジション作成と理論
- 送金時のタイムラグについて
- FTTステイクで手数料削減
- デルニュー戦略ポジション作成実戦例
- 為替ヘッジを使ってデルニュー戦略の安定度を増す
- 本人確認方法とIEO参加について
- FTX海外仮想通貨業者の特徴
- 受取金利(FR)確認方法と手仕舞いの順序
- 出来高の量を確認する
- レバレッジを利用して海外取引所資産保有リスクを下げる
- FTXの画面表示、セキュリティ設定
- 米ドル-30000ドルルールについて(含み損OK)
- デルニュー口座、BTCマイナス金利が少し多い状態
- 受取年利をファンディングレート(FR)から計算
- 他取引所と他通貨での仮想通貨デルタニュートラル
- デルニュー戦略含み益含み損時のFTX応用(レンディング)
- ビットコイン暴落時デルニュー戦略資産推移チャート比較